2025年04月23日 09:57

新東工業は、集塵機火災の主原因となるダクト内火災を防止できる難燃化粉体定量供給装置を開発し、4月内に販売開始を予定している。
新東工業は、鋳造事業を核に、魅力ある表面づくりを提供する表面処理事業や、働く人の安全と健康を守る環境事業、様々なものづくりの基盤となるメカトロ事業を展開。近年では、ロボット用センサや介護機器、IoTサービスなどの新分野にも参入している。
集塵機火災の原因は、ダクト内火災が起点となることが殆どだが、これまでの対策は、ダクト内の定期点検や清掃しか手段がなく、その実施頻度によってはリスクを抱えたままの運転とせざるを得なかった。また、従来採用されていた集塵機直前に不燃粉体を供給し粉じんと混合、難燃化する手法では、その上流のダクト内部に付着、堆積した粉塵への対策は十分ではなかった。
そこで同社は、ダクト内部の堆積物を難燃化する不燃粉体を、最適にかつ正確に計量して供給できる装置を開発した。また、供給量の履歴や難燃化材残量の管理を自動化し、省人化とともに人為的な運用ミスの防止措置を講じた。これにより、ダクト内部の堆積物を難燃化し、火災を防止することができる。その結果、集塵機火災を防止し、安心な工場を実現し、企業が抱えるリスク軽減に貢献する。新東工業はこの装置の普及を進めることにより安心安全な工場を実現し、これからも顧客のものづくり活動の発展に貢献していく。