2025年04月22日 19:35

明和工業は、この度、ソーラーサイクルポートとして業界初の独立電源型ソーラーサイクルポート「ソライユポート」を製品化し、販売を開始した。

首都圏を中心に、環境意識の高まりや交通渋滞の緩和を目的として、シェアサイクルなどの自転車利用が増加している。電動モビリティの利用が拡大する実態を受け、同社の50年以上にわたる金属加工の経験と鋼構造の技術を組み合わせ、都内の小さいスペースでも設置が可能な本製品を開発した。

「ソライユポート」は蓄電池とソーラーサイクルポートが予めセットになったパッケージ型製品として、業界初の蓄電池搭載型のため、電源系統連系が不要。時間がかかる電力会社への系統連系申請がいらないので、気軽に、短時間での設置を実現する。最短2週間でのスピード導入が可能。

太陽光由来の発電電力(両面パネル式/最大出力1650W)は、停電時の非常用電源としても活用可能。実効容量5kWhの蓄電池を搭載しているので、日中に充電すれば夜間でも電力供給ができる。強度を保つために重厚感が出てしまうアルミ製のサイクルポートが一般的な傾向としてある中、同社では水管橋の製作技術を活かしたスチール(鋼)製。素材の強度が高いため、柱が四角型ではなく水管のような円形にできているのもデザイン的特長。

通勤・通学の駐輪場のほか、自治体の公共空間、災害時の電源供給ポイントなど、多様な用途に対応できる次世代型駐輪インフラとして社会の持続可能性に寄与する。