2025年04月22日 16:08

壱岐市のエンゲージメントパートナーであり、犬や猫の殺処分ゼロの実現を目指すどうぶつ基金と長崎県壱岐市は、4月27日、協働事業の拠点となる「どうぶつ基金病院壱岐島」の開院式を開催する。

2025年4月~2026年3月の1年間にわたり、壱岐島の猫3000頭に無料で不妊手術を行う「壱岐島TNR地域集中プロジェクト」は、どうぶつ基金と壱岐市の協働事業であり、長崎県の後援も受けている。TNRとは、Trap(猫を捕獲して)、Neuter(不妊手術を行い)、Return(元の場所に戻す)の略。野良猫を殺さずに減らす最も有効かつ人道的な方法で世界中で行われている。

「どうぶつ基金病院壱岐島」の開院式には、壱岐市の篠原一生市長、どうぶつ基金理事長の佐上邦久さんが参加。本プロジェクトを成功させ、壱岐島が「人と猫が幸せに共生できる島」に生まれ変わることを本気で目指す関係者が、篠原市長出席のもと思いを一つに、決意を新たにする。

長崎県は犬猫の殺処分数や殺処分率において常に上位に入っており、残念ながら、現在の壱岐市はその長崎県のなかでも殺処分数が最も多い自治体。島には動物病院が2件しかなく、島外の動物病院に運んで不妊手術を行うにも限界があり、未手術の飼い猫からの繁殖も深刻化するなど猫の数は増えるばかり。3年後、5年後には目標とする「人と猫が幸せに共生できる島」のかたちが見えてくるはずと期待されている。