2025年04月17日 12:51

TOPPANデジタルは、学校生活に不安を抱える子どもを早期発見し支援に繋げるサービス「まなびのあしあと」を4月より全国の自治体に対し提供開始する。

近年、不登校やいじめなど子どもを取り巻く問題は複雑化しており、不登校の児童生徒数は2024年で34.6万人と過去最多になっている。支援センターやスクールカウンセラーの設置などにより困難が顕在化した子どもへの支援が行われているが、対応が必要な子どもの増加により支援が追い付いていないのが現状だ。そのため、子どもの困難が顕在化する前の未然防止が求められている。

「まなびのあしあと」では、子ども版ポータルへ、子どもの興味関心/毎日の気分・体調/睡眠時間/朝ごはんの摂取有無/1日の感想などを、本人に日々入力してもらう。入力内容は子ども本人が自分の心身状態を確認できるだけでなく、教員版ポータルにて連携され、教員が子どもの変化にいち早く気づくことも可能だ。また、出欠席/通知表/保健室来室などの教育データや、健診受診日/予防接種/子育て支援記録などの健康福祉データ等、自治体の様々な部署が保有する約100項目のデータを、個人情報保護法に基づき安全に配慮した形で連携。これらのデータを統計分析し、欠席日数と相関関係の高い項目を子どもの不登校に繋がる要因として抽出する。子どもがポータルに入力した心身データと、自治体データから抽出した不登校に繋がる要因を照らし合わせることで、学校生活に不安を抱える子どもを正確に検知することが可能となる。

価格はサービス利用料:1校3万円~/月、初期構築費:500万円~。