MENU
2025年04月15日 16:07

NTTファシリティーズは、データセンターの冷却システムの検証施設として、「Products Engineering Hub for Data Center Cooling(略称:DC Cooling Hub)」を完成させた。4月22日より本格運用を開始する。

生成AIに対応するデータセンターでは、高性能・高発熱のGPUサーバーを効果的・効率的に冷却する仕組みが必要。冷却液をサーバーに直接送り込み、コールドプレートで冷却する、液冷方式サーバーの導入が今後進んでいくことが予想される。

液冷方式サーバーの冷却システムは、液冷サーバーへ冷却液を送り込むCDUと液冷用SUS(ステンレス)配管、およびCDUへ冷却液を供給する熱源機器の組み合わせにより構成される。こうした高効率な空調システムは、消費電力量が少なく環境性能が高い。

このたび構築された「DC Cooling Hub」は、同社が扱う多種多様なハイパースケールデータセンター向け空調機器を性能検証。また、稼働中のデータセンターにおける各種空調の不具合の原因究明および構築・保守技術者の育成を目的としている。多種多様な空調機器の実機を設置するとともに、AIデータセンターを想定した模擬負荷を設置することで、すべての空調機器が実際に運転できる。

5月中旬以降は、多様な空調機器を見てもらい、実際に運転している様子も体感できるショールームとしても活用する。