2025年04月14日 15:50

内閣官房 領土・主権対策企画調整室が運営している領土・主権展示館が、4月18日、リニューアルオープン。従来の「読む展示」から、イマーシブ(没入)技術などの最新の映像技術を活用した「体感する展示」へと生まれ変わる。

展示館は、北方領土・竹島・尖閣諸島などの歴史を振り返りながら、日本が領有する根拠や我が国の立場を展示解説している。2018年の開館以来、年間約1万人の来館者が訪れ、史料やパネルなどの展示も好評だった。ただ課題は、30代未満の若い世代の来館が少ないこと。

そこで、今春4月のリニューアルオープンでは、最新の映像技術を駆使したエンターテインメント性の高いコンテンツを導入。領土・主権をめぐる情勢に関心が低い若者や子どもたちにも来てもらえるようにリニューアルする。

まず、誰もが楽しめる、没入感を感じるような「イマーシブ・シアター」を導入した。これは1面6メートル×4メートルの大型スクリーンが床・壁・天井の5面を囲み、そこに北方領土・竹島・尖閣諸島の自然や風景を投影するもの。まさにその島々にいるかのような疑似体験ができ、島々の空を飛んだり、降り立ったり、海に潜ったりしているような感覚を同時に15人ほどで共有できる。

また「デジタル地球儀~ハンズ・オン・アース~」は、地球を模した1メートル程度の球体に地図を投影し、授業で取り上げるべき内容を学習指導要領に沿ってわかりやすく解説するもの。児童生徒自ら考える総合学習や探究の授業ニーズにも対応できる。公式サイトはこちら