2025年04月11日 16:24

大阪の行列ラーメン店「人類みな麺類」を運営するUNCHIは、4月12日記者会見を行い、「人類みな麺類」店舗にて、宇宙から帰還したラーメンの「原点の食材」「陶器の砂」「店舗看板」を初公開。12時45分より、一般公開及び営業を開始する。また、新たに今回の展示で「宇宙から帰還した陶器の砂」を使った、陶芸家山根彰正さん、山田翔太さんによるラーメン鉢も展示する。
2023年にイーロン・マスクさん率いるSpaceX社のFalcon 9に搭載されて宇宙へと飛び立ち、約10カ月をかけ、地球へラーメンが帰還した。宇宙空間では強烈な宇宙線や紫外線などの過酷な環境にさらされ、それらの影響が素材にどのような変化をもたらしたのかを調査・分析。将来的に火星で人類みな麺類の出店に向けた準備となる。
食材の宇宙空間曝露は、今回依頼したSpace BD社の「スペースデリバリープロジェクト-RETURN to EARTH-」史上初の試み。固形状のままだと水分や空気が入り、宇宙空間での温度や気圧の変化によって包装袋が破裂・破損する可能性があったため、事前に水分を抜き粉状に加工して搭載した。帰還したラーメン素材の開封時にはラーメンの香りが漂い、約10カ月の宇宙空間曝露を経てもなお、食品の香りが持続されることが確認された。
さらに、宇宙を旅して地球へ帰還した「陶器の砂」を用いて、特別なラーメン鉢の制作を2名の陶芸家に依頼。今回のラーメン鉢の色は、ガラスを溶かした色合いで、宇宙を表現する焼き方となっている。