2025年04月10日 16:01

友安製作所は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)にて、Co-Design Challengeプログラムの一環として、まちこうばで出た端材を活用したテーブルやスツールを会場内に設置。合わせて、地域のまちこうばと連携し、ものづくりの現場を巡る体験ツアーを実施することで、国内外の幅広い人々の地域への誘客を図る。
同社では、家具をはじめとしたインテリア製品を自社工場で製造しているが、その過程で鉄や木の廃材が生まれる。他のものづくり企業においても同様で、製造の過程では必ず何らかの廃材が出てしまう。これらの一部はリサイクルに回されるが、それでも廃棄しなければならないものもあるのが現状。
本プロジェクトでは、こうした端材や廃材を活用し、大阪・関西万博内で使用されるテーブルとスツールを製作した。同じく製造業を営む小泉製作所、オーツー、河辺商会も参画し、金属の削りチップやポリカーボネートの端材、ボタンのフレームなど、多様な廃材を集めた。さらに、美和いちこさん、高田雄平さんという2名のアーティストも加わり、職人の技術とアーティストのデザインを融合させた、個性的でありながら実用性のある作品となった。
既存の素材を再利用するだけでなく、そこに新たな命を吹き込み、新しい価値を創出することが本プロジェクトの大きな目的となっている。これらのテーブルやスツールは、大阪・関西万博会場西側のフューチャーライフヴィレッジ内に設置されており、誰でも利用することができる。