2025年04月08日 13:00

ガスミュージアムは、4月12日~6月22日、「天気を映す明治の東京」展を開催する。
「ガスミュージアム」は、日本の都市ガス事業に関する貴重な資料を展示・収蔵するために、1967年に東京・小平市に開設され、50年以上に渡りこの地で展示活動をおこなっている。
1875年6月1日に東京気象台が気象業務を開始してから、本年で150周年を迎える。これに併せて、「天気を映す明治の東京」展では、明治の気象に関する資料をはじめ、ガス燈が登場した1872年以降に描かれた作品を通して、舶来のあかりが「月」「雪」「雨」などの美しい自然現象とともに表現された風景を紹介する。
江戸時代には自然現象を取り上げた浮世絵が数多く生み出されたが、明治時代に入ると、日中が主な活動時間であった人々の暮らしは、ガス燈が夜の闇を照らすことで、夜間でも広く活動が行われるようになった。ガス燈の光に照らされた東京の街の様子は、小林清親によって始められた「光線画」というスタイルにより、効果的に影と光が表現され、人々の注目を集めた。その後も、自然現象をテーマにした風景画は多く生まれ、光の微妙な陰影を表現した作品は、明治時代の気象の一瞬の変化を現代に伝え、当時の人々の生活空間を感じることができる。
入場は無料。会期は4月12日~6月22日。休館日は月曜日〔但し5月5日は開館、5月7日は休館〕。開館時間は10時~17時。会場は、ガスミュージアム ガス灯館2階 ギャラリー。