2025年04月08日 09:03

箔一は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)において、アニメーション監督・河森正治さんがプロデュースするシグネチャーパビリオン「いのちめぐる冒険」に、サプライヤーとして協賛する。
本パビリオンのシンボルとなる「いのち球」のオブジェには、リサイクル金属の回収・再資源化を行うミナミ金属が再生した金属を使用。箔一は、そのリサイクル由来の金を用いて製造した金箔を施し、装飾を担当した。
「いのちめぐる冒険」は、「いのちは合体・変形だ!」をテーマにしたシグネチャーパビリオン。来場者はVRや大型映像を通じて、宇宙空間や細胞の内部を旅するような没入型の体験ができる。本プロジェクトでは、演出のみならず「素材そのもの」にもこだわりが込められており、環境配慮とクラフトマンシップの融合が求められた。そうした中、河森さんが箔一の工場を視察し、金箔の製造工程と装飾技術を見たことをきっかけに、象徴的なオブジェへの金箔装飾が採用されることとなった。
金箔はもともと、素材を無駄なく使う日本の伝統工芸であり、サステナブルな価値観を内包している。今回は、リサイクルされた金・銀から箔一の伝統工芸士が金箔を製造し、その繊細な箔を3.5メートルの大型オブジェ「いのち球」の外装に施した。
いのち球は大阪・関西万博の象徴的なモニュメントとしてリユースも計画されており、会期後に活用されることも検討されている。