2025年04月01日 15:25

「北海道スペースポート(HOSPO)」を運営する北海道大樹町は、4月1日付けで機構改革を行い、新たに「宇宙航空課」を新設した。

大樹町では、新たなロケット射場・航空宇宙関連企業の誘致などを戦略的に進めるため、2016年に企画商工課内に航空宇宙推進室を設置。これまで北海道スペースポートの拡充整備等に取り組んできた。2022年に着工した新たなロケット射場LC1整備工事及び滑走路延伸工事においては、2024年に滑走路の300m延伸工事が竣工、2026年9月にはLC1整備工事が竣工予定。

北海道スペースポートを核とした取り組みがより一層加速し、ロケット打上げや宇宙航空関連実験受け入れに向けた環境整備、誘致業務が増加する見込みであることから、課として独立し体制強化を図る。今後は、北海道スペースポートを核とした宇宙関連産業の集積である「宇宙版シリコンバレー」実現に向け、取り組みを加速させていく。

HOSPOは、2021年4月に大樹町で本格稼働した民間にひらかれた商業宇宙港。大樹町はロケットを打上げると東と南方向に海が広がり、広大な土地による射場の拡張性の高さ等の地理的優位性がある。そこで世界トップクラスの宇宙港の適地として、40年前から航空宇宙産業の誘致を進めてきた。「北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる」というビジョンに向けて、射場や実験場を整え、世界の宇宙ビジネスを支えるインフラとして、航空宇宙産業の発展に貢献。また、航空宇宙産業による地方創生やビジネス創出を推進する。