2025年04月01日 10:00

東京都は、女性起業家や女性活躍推進に資するサービス・商品を有するスタートアップを後押しするため、「女性活躍推進スタートアップ支援ファンド」を設立した。
運営事業者として、「MPower」および「NEXTBLUE」を公募により選定し、都が出資する40億円と民間資金とを合わせ、2つのファンドで計80億円以上の規模を目指す(最大130億円までを想定)。なお、「女性起業家」または「女性活躍の推進に資するサービス・商品を持つ」スタートアップに100%特化したベンチャーファンド設立は国内初となる。
女性の社会進出を示す指標の一つである「ジェンダーギャップ指数(世界経済フォーラム・2024年版)」において、日本は146カ国中118位に位置し、世界から大きく後れを取っている。指数でもスコアが低い経済分野、特に起業・スタートアップ領域に目を転じると、起業家の資金調達における男女間格差の存在も指摘されており、創業期におけるジェンダーギャップなども課題になっている。また、女性の活躍を推進する上で必要となる技術やサービスが広く普及することも重要だ。こうした課題を踏まえ、本ファンドでは、(1)投資による資金調達支援、(2)投資先企業へのハンズオン支援、(3)投資先企業の女性活躍の推進等に関する取組のサポート等を通じて、女性活躍を推進するスタートアップ企業の活動を後押しするとともに、大きなポテンシャルを秘めた女性活躍推進に係る市場を活性化することで、社会的なインパクトを創出していく。