2025年03月28日 16:06

アイシンは、4月からミササガパーク(愛知県刈谷市)にて、車両・人認識技術を用いた駐車場管理支援システムの実証実験を開始する。

ミササガパークは駐車場への道路幅が狭く、袋小路になっている構造や特定の季節やイベント時の混雑による、駐車場内での事故発生リスクが課題となっている。そこで、同社が自動バレー駐車開発で培った高精度な車両・人認識技術を活用し、事故リスクの低減や駐車場の安全性向上を検証する。

同社が開発した駐車場管理支援システムは、エッジAIを用いてリアルタイムに車両と人を検知し、1つのカメラで車両・人の正確な位置や挙動を算出する事が可能。これにより3つの機能を実装し、利用者が安心して駐車場を利用できる環境を提供する。

3つの機能の1つは、駐車場への相互通行不可道路での事故を未然に防ぐための警告機能。車両の通行を検知し、注意灯を点灯することで、出会い頭事故の抑制につなげる。また、駐車場と公園間の横断歩道での事故を未然に防ぐための警告機能により、歩行者を検知し、注意灯を点灯することで、接触事故の抑制につなげる。

さらに駐車場の渋滞を緩和するための満/空表示機能は、駐車場の利用状況をリアルタイムで把握。満/空表示を行うことで、ドライバーがスムーズに駐車場を利用できるようにする。実証実験の期間は4月1日~2027年3月31日。