2025年03月28日 13:07

タラ オセアン ジャパンは、「Tara JAMBIO ブルーカーボンプロジェクト」の2年目の活動として、4月から7月にかけて、全国7拠点で調査・研究および啓発活動を行う。
本プロジェクトは、海藻や海草などのブルーカーボン生態系を調査し、その重要性を広く発信するもの。約4年をかけて日本全国13カ所以上で調査・研究を行う。2024年に始動した1年目は、海藻を対象にした調査を九州大学 天草臨海実験所など3拠点、海草を対象にした調査を広島大学 竹原ステーションで実施した。2年目となる2025年は、調査拠点を7カか所に増やす。
ブルーカーボン生態系は、「生物のゆりかご」とも称されるほど多様な生物を育む重要な環境。同時に、炭素を隔離する機能を持ち、地球温暖化の抑制やブルーカーボンクレジットの観点からも注目されている。しかし、どの種類の海藻・海草がどのように炭素を隔離するのか、そのメカニズムは未解明の部分が多く残されている。本プロジェクトでは、海藻が藻場から沖合にどの程度影響を及ぼすのか、光合成の効果、堆積物中に含まれる海藻の量など、日本各地の沿岸域で大規模なデータを収集する。
また調査拠点では、ブルーカーボン生態系の重要性やタラ オセアンの活動を伝えるため、一般を対象とした啓発活動も行う。2024年の活動では、子ども達を含む、多くの人々が参加し、科学者との対話の機会も好評を博した。2025年も各地でイベントを開催予定。詳しくはこちら。