2025年03月27日 19:29

南あわじ市淡路人形浄瑠璃資料館は、この春開催される花みどりフェア2025に合わせて、4月5日より「昭和の人形浄瑠璃をみる!タイムスリップ写真展」を開催する。同館は8月1日に開館35周年を迎える。また、平成17(2005)年1月11日に4町が合併し南あわじ市となり、20年を迎える。本展は、そのアニバーサリーを記念して開催されるもの。
淡路人形芝居の始まりは、神事として人形操りを奉納していたことから始まる。江戸時代になると上方から新しい人形浄瑠璃や技術をいち早く取り入れ、江戸時代後期には40もの一座が淡路島にあったといわれており、そのほとんどが淡路島を出て各地に巡業に行っていた。劇場のあまりない時代には、お寺や神社の境内にある広い土地を利用し、仮設の舞台をつくる「野掛け小屋」を作り公演をしていた。これにより、劇場の少ない田舎でもお芝居をすることが可能になり、岩手~九州まで広く淡路系の人形浄瑠璃が伝わっている。
約42平方メートル の特別展示室の中に、昭和半ばに淡路島内で撮影された白黒写真を65点以上展示。「人形浄瑠璃を見たことがない」という人でも、よくわかる解説付き。淡路島でどのようにして根付き、楽しまれていたかを、写真を通して「みて・知って」もらい、淡路人形浄瑠璃を身近に感じてもらえる展示を目指している。
開催期間は4月5日~8月頃までを予定。入場料無料。詳しくはこちら。