2025年03月21日 16:32

兵庫県尼崎市に建設中の、阪神タイガースファーム本拠地「ゼロカーボンベースボールパーク」が、「ZEB認証」を取得した。

「ZEB認証」とは、建築物のエネルギー効率に優れていることを示す認証制度。「日鉄鋼板 SGLスタジアム 尼崎」がZEB Oriented認証を、「室内練習場・虎風荘(1階部分)」がNearly ZEB認証を、野球施設としては初めて取得する。

「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」では、基準一次エネルギー消費量より43%のエネルギー消費量を削減し、「ZEB Oriented」の認証を取得した。同施設では、照明設備をLEDとし、人感センサや明るさセンサを組み合わせて計画することで、エネルギー消費量のうち最も多くを占める照明用エネルギー消費量を大幅に削減。さらに、外壁の高断熱化やLow-E複層ガラスの採用により、建物への熱負荷を抑制するとともに、高効率型の空調及び換気機器を積極的に採用、空調換気用の消費エネルギーも大きく削減した。

また「室内練習場・虎風荘(1階部分)」では、基準一次エネルギー消費量より77%のエネルギー消費量を削減し、「Nearly ZEB」の認証を取得。同施設では、建物の高断熱化や空調換気設備の高効率化を図るとともに、室内練習場ではコンピュータによる温熱+気流環境シミュレーションを実施。空調機や換気ファンの能力及び配置を適正化することで、本建物のエネルギー消費量のうち最も多くを占める空調用エネルギー消費量を大幅に削減している。