2025年03月19日 09:22

住宅デバイス共創機構設立準備室は、様々な住宅環境に対応する自動配送モデルに用いる配送車両の概要を公開した。

本機構では、人材不足や高齢化が進む中でも、無人で配送を行う車両やロボットを有効に活用することで、より多くの人が今後も荷物配送サービスを利用し続けられる社会の実現を目指している。早期に実装を進めるための準備として、無人配送に対応した住宅の普及を推進する。

本モデルでは、交通量や道路状況に応じて、より安全・確実に荷物を届けるため、3種類の受け取り高さを用意している。最も高所のポートを使用する、商用バン程度のサイズとなる車両中型タイプは、一般車両と同程度の速度で車道を走行し、配送先まで移動。配送先へ到着した後は、道路に面した受け取りポートに荷物を投入する。将来的には、完全自動運転・自動投入を用いた自動配送を実現することを目指す。

自動車の自動運転は、現在多くの自動車メーカーが研究開発を進めており、今後さらに高度な自動運転車両が販売されることが予想される。しかし、完全自動運転の車両が市販されるまでにも、担い手不足ななどの物流課題は進んでいく。住宅デバイス共創機構設立準備室では、荷物の配送手段と、それに対応する住宅設備の開発を進めている。新築住宅・既存住宅にかかわらず自動配送に対応し、配送サービスを継続して受けられる環境を早期に整えることを目指している。車両中型以外の配送手段(車両小型・ロボット小型)や、具体的な受け渡し手段についても公開していく予定だ。

住宅デバイス共創機構設立準備室