2025年03月19日 09:22

日本空調サービスは、約22億円をかけてビルメンテナンスに関わる研修施設を名古屋市南区に完成させ、4月より運用を開始する。
同社は、建物設備のメンテナンス・維持管理、設備・環境診断、ソリューション提案を行うサービス部門を中核に、リニューアル工事を主体とする設備工事部門を併せ持つ、建物設備のトータルサポート企業。
2025年はいわゆる「団塊の世代」が全員75歳以上の後期高齢者となり、人手不足がさらに深刻化することが懸念されている。「ビルメンテナンス情報年鑑2024」によると、ビルメンテナンス業においても、全体では「現場従業員が集まりにくい」が90.4%で最多となり、次いで「現場従業員の若返りが図りにくい」が74.7%となっている。
このような状況下、同社は技術者の育成や技術力向上を経営の重要課題と位置づけ、そのアプローチの一つとして、ビルメンテナンスに関わる大型研修施設を設立する。AIなどに置き換えることのできない技術や経験を必要とする業務は依然重要であり、空調設備を中心とした様々な設備を実機で学ぶことによって、未経験からでも早期に戦力となれる人材を育てる。さらには従業員一人ひとりの技術力向上や人材育成を通じた労働力不足の解消、業界全体の技術力底上げを目指す。
4月入社の新入社員研修から運用を開始し、今後同社は、この研修施設を人材育成の重要拠点ととらえ、教育拡充により技術力の底上げと安全意識の向上を図り、高品質サービスの強化を推進していく。
場所は名古屋市南区港東通1-2-1。