2025年03月17日 12:00

エブリワエナジーとあすかソリューションは、家庭全体の電力使用状況をAI解析する「機器分離推定技術」の開発をスタートした。
家庭における電力消費を詳細に把握するためには、個別のセンサーを設置するなどの測定方法が一般的。一方、本技術は、分電盤の主幹部分を1箇所測定するだけで、AIが電流・電圧の特性を解析し、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、電子レンジなどの家電が、いつ、どれくらい使用されたかを個別かつ高精度に推定する。家全体の電力使用パターンをリアルタイムに可視化することでエネルギーマネジメントの高度化が可能となる。
太陽光発電や蓄電システムを導入している家庭では、発電した電力の活用を最適化し、自家消費を促進する。EV充電においては、電力需要が少ない時間帯に最適な充電を行うなど経済的なエネルギーマネジメントが実現する。また本技術を搭載した製品は、特別な配線工事を必要とせず、手軽に既存のスマートメータへ追加できる仕様を想定している。
エブリワエナジーが展開する共同購入支援事業では、太陽光発電の発電量だけでなく電力会社のスマートメータから買電量、売電量をBルートで取得し、太陽光由来の自家消費量を1台で測定可能にする次世代型を採用している。クラウド上の管理サイトで発電所を一元管理することで、導入された太陽光発電が「どれだけ脱炭素化に貢献しているのか」といった地域脱炭素化の見える化をめざす。発電状況を遠隔監視することで、万が一の不具合やメンテナンスにも対応していく予定だ。