2025年03月14日 16:03

鈴与は、東北大学発学生プロジェクト「津波バルーンプロジェクト」の取り組みを支援。3月12日、エスパルスドリームプラザで行われた、津波避難場所の掲示を目的としたバルーン型避難標識の自動掲揚試験に協力した。

「津波バルーンプロジェクト」は、津波発生時に避難場所を示すバルーン型標識を無人かつ迅速に掲げる取り組み。津波避難タワーや避難ビルなどの緊急避難場所を一目で確認できるようにし、警報が発表された際の速やかな避難を支援することで、人的被害の軽減を目指している。今回の試験掲揚では、バルーン型避難標識に求められる8つの機能のうち、主に「充填、放球、上昇、下降」についての動作テストを実施した。

南海トラフ巨大地震などで想定されている津波到達時間が短い事情を踏まえ、津波発生から「バルーン型避難標識が機能するまでの時間を可能な限り短くすることが重要。その所要時間の大部分を占める「充填」と「上昇」に要した時間の実測結果から「バルーン型避難標識が機能するまでの時間」を将来的に最短で2分程度まで短縮できることが見込めた。地震発生後に気象庁から津波警報が発表されるまでの時間が2~3分程度であることを鑑みると、警報発表とほぼ同じタイミングでの掲揚完了は技術的に実現可能と見込まれる。

本実験への協力を通じて得られた知見をもとに、「津波バルーンプロジェクト」の実現に向けた開発が一層進むことを期待している。