2025年03月03日 10:08

パラシュートは、3月1日から、積水フーラーの無線綴じ製本専用ポリオレフィン糊(PO糊)「PO1.5-A」の販売を開始した。

製本業界においてスタンダードなEVA糊を使った無線綴じ製本だが、他社と差別化するにはPUR糊を使った無線綴じ製本しかなかった。しかしPUR無線綴じ製本は高額な設備投資に対して歩留まりが悪く、製本後に6時間程度乾燥時間が必要なことを考えると、PUR無線綴じを運用して利益にするには高いハードルがあった。

パラシュートはデジタル印刷に特化したサービスを提供する会社。同社は、北米でスタンダードなフーラー社が販売しているPO糊に注目をした。PO糊はEVA糊より強度を高めることが可能であり、EVA糊より糸曳きの軽減が見込めるため機械内部を汚すことが少なくなるため、機械を止めた清掃が減ることにより、結果として無線綴じ機の稼働率を上げることが可能となる。また臭いもEVA糊に比べ抑えているので、オペレーターの健康面にも役立ち、最終的に従業員の健康を考える会社(自社ブランディングに寄与)として様々なステークホルダーに認知することができるようになる。

PO糊はEVA糊の設備で製本することが可能であり、接着強度についてはEVA糊より大幅に強くなるため、製本した本を大幅に開くことが可能となり、現在使用する製本設備で顧客に更なる付加価値を提供することが可能となる。

価格はオープン(要問い合わせ)。

PO糊特設サイト