2025年02月28日 15:55

リクルートは、50歳以上のITエンジニアの転職動向について、転職支援サービス「リクルートエージェント」のデータをまとめ、公開した。
「リクルートエージェント」における50歳以上のITエンジニア職(SE、インターネット専門職、組込・制御ソフトウエア開発エンジニア)の転職者数は、2019年を1とすると2024年は4.3倍に増加。また50歳以上のITエンジニアで、転職時に賃金が1割以上アップした転職者の割合は2019年には12.9%だったのに対し、2024年には20.8%まで増加。
背景には「2025年の崖」問題があり、老朽化したシステムの維持・刷新に不可欠な人材の需要が高まっているようだ。
プログラミングスキルに加え、人柄が採用の決め手になった例も。ある企業では汎用機からクラウドへのオープン化に伴い、汎用機の開発の仕方を理解していて、新たな仕組みへの移行経験がある人材を求めていた。そこにマッチしたのがIT企業に勤めていたCOBOLエンジニア(マネジャー)だったAさん(50代)。Aさんは役職定年を控え、業務の広がりや待遇向上を望んで転職活動をしていた。面接ではCOBOLのスキルに加えて幅広い年齢層の人々と関係を構築できるコミュニケーション力や人柄も評価され、年収アップで役職定年のない事業会社への転職を果たした。
COBOLのスキルだけでなく、豊富なトラブルシューティングの経験や若手の育成などの経験にも期待が寄せられている。