2025年02月27日 15:10

オカムラと日立は、このたび、先進のデジタル技術を活用し、オフィス家具の配送業務の効率化に向けた本格的な共創を開始した。

オカムラは自社で生産した製品を配送する物流ネットワークを全国に展開し、物流においてもスマート物流の実現に向けたさまざまな取り組みを行っている。その一つが配送業務の自動化・効率化・最適化。配送計画の立案や、トラックの積載率を高くする積み付け方法の計算は、経験・ノウハウをもとに手作業で行っており、デジタル化による効率化・標準化が求められていた。特に、トラックへの最適な積み付けは、製品の梱包形状が多岐にわたるため複雑で、課題となっていた。

これらの業務を、日立のLumadaソリューションである配送最適化サービス「Hitachi Digital Solution for Logistics(HDSL)」を活用し、自動化を図る。具体的には、デジタル技術の活用による、配送計画の自動立案、トラックへの製品の積み付け方法の自動計算、配送状況の動態管理(ドライバー業務の見える化)を実現する。

これにより、計画業務の効率化やトラックの積載率の向上による車両台数の削減を実現し、CO2排出量の削減およびドライバーが不足する物流の「2024年問題」の解決を目指す。今年12月にオカムラの横浜物流センター(神奈川県横浜市)にてHDSLの本格稼働を開始し、将来的にはオカムラの全国の物流センターに広げる。