2025年02月18日 16:14

日本先端科学技術教育人材研究開発機構(JASTO)・リバネスは、2月15日、TKPガーデンシティPREMIUM東京駅日本橋にて「マリンチャレンジプログラム2024 全国大会~海と日本PROJECT~」を開催した。
マリンチャレンジプログラムは、海洋分野での課題を見つけ、人と海との未来を創り出す仲間づくりのため、海洋・水環境分野の研究に挑戦する10代の次世代研究者を応援している。今回は、2024年7~8月に全国5ブロックで開催した地方大会で選出された15名の次世代研究者が、これまでの取り組みの成果を発表した。
今回は応募総数94テーマの研究の中から、最優秀賞には「沖縄産サンゴにおける刺胞毒の調査とパリトキシンの謎」をテーマに研究した早稲田大学高等学院 鈴木雅人さんが選ばれた。鈴木さんは元々沖縄の海が好きで、そこからサンゴに興味を持ち、研究を始めたとのこと。飼育界でメジャーなマメスナギンチャクは、強力な毒パリトキシンを持っているのではないかという仮説を立て、自分で実験手法から検討し、マメスナギンチャクは複数の毒をもつという考察に至った。
審査員長の岡崎さんは「サンゴの毒というところの着眼点と大学を巻き込んで研究を進めて成果を出したところに熱意を感じた」と講評し、最優秀賞となった。また、そのほか「日本財団賞」「JASTO賞」「リバネス賞」が3チームに授与された。