2025年02月18日 12:59

Sassorはアグリゲーションサービス「ENES」を拡張し、工場や大規模施設における複雑な生産スケジュールや制約条件へ柔軟に対応できる「工場向けENES」の提供を開始した。
近年、エネルギーコストの高騰や電力需給バランスの急激な変化に加え、気候変動に伴う自然災害リスクの増大など、多様な要因によって工場運営におけるエネルギーマネジメントがより重要視されている。一方、工場や大規模施設には以下のようにオフィスビルとは異なる多様な制約があり、エネルギー管理の最適化が難しい課題に。
そこで同社は、需要家側のリソース制御に関する豊富な経験を活かして、蓄電池や太陽光発電といったエネルギーリソースをAIで最適制御する「ENES」を提供。需給調整市場や容量市場への参加を容易にしてきた。今回、工場特有の生産計画や運用上の制約をさらに踏まえ、再エネ比率の向上や環境価値の活用を強化した「工場向けENES」を提供開始した。
「工場向けENES」は、過去の電力使用量や発電量をAIが解析し、数日先の工場稼働を高精度に予測。エネルギー運用の最適化に活用する。今後は主要設備の制御範囲を拡大し、工場全体のエネルギー効率をさらに向上させる予定。さらに、需要のピーク時に蓄電池を放電することで、瞬間的な電力使用量を抑え、基本料金や電力契約コストを削減することも可能。工場の稼働状況に合わせ、AIがシフト提案を行うことでピーク負荷をさらに抑制し、BCP対策にも貢献する。