2025年02月17日 15:46

リクルートが提供するオンライン学習サービス「スタディサプリ高校講座」は、2月17日より、講義動画に字幕表示する機能を追加する。これは音声を文字起こしする生成AIと、文字起こしされたテキストを「スタディサプリ」独自教材のテキストデータ利用で校正する生成AIを活用して行うもの。まずは「[新版] ベーシックレベル数学I」「[新版] ベーシックレベル数学A」「ベーシックレベル情報I」の3講座が対象で、動画の音が聞こえない聴覚障がいのある生徒が利用できるようになる。
字幕機能は、「スタディサプリ高校講座」のうち、「数学I/A」と「情報I」の基礎レベルの講座の全動画384本で利用できる。学校向けと個人向けの両方の「スタディサプリ」が対象。学校向けは、初期設定では字幕機能を利用できない仕様となっているため、先生が生徒の字幕機能の利用を許可すれば、生徒が学習画面で字幕を表示させるか選べる。個人向けは、字幕機能の利用を許可する設定はないため、生徒本人が利用するか判断する。
字幕機能は聴覚障がいの有無にかかわらず利用ニーズがあった。音声を出せない通学時間やイヤホンを忘れてしまった授業時、周囲が騒がしく音声が聞き取りにくい、あるいは動画内の発言が聞き取りにくい場合などにも有効。
今回の開発で特にこだわったのは、字幕機能を利用するかを先生や生徒が選択できるようにしたこと。今後も、サービスを進化させ、より多くの人に学ぶ機会と楽しさを提供していく。