2025年02月17日 12:58

TKCは、兵庫県多可町と共同で、市区町村における「ペポルインボイス」の活用による業務の有効性および効率性向上に関する実証実験を行う。

TKCでは、ペポルネットワークで送受信するデジタルインボイスのことを「ペポルインボイス」と定義している。「ペポル」とは、請求書などの電子文書をネットワーク上でやり取りするための国際的な標準仕様。日本ではデジタル庁が日本版の標準仕様を公開し、会計システムのベンダーなどで構成される「デジタルインボイス推進協議会」(代表幹事法人:TKC)とともに、ペポルインボイスの普及に取り組んでいる。ペポルインボイスを活用することで、請求書の送り手はこれまでのように紙の請求書を発行する必要がなくなり、一方、受け手側では人の手を介することなく財務会計システム等にデータを容易に連携でき、保管・管理の手間も省けるなどバックオフィス業務の効率化の観点から、市区町村でも注目度が高まっている。

本実証実験はペポルインボイスの受領はもとより、受け取った請求書データを財務会計システムに取り込み、伝票への自動転記・起票、電子決裁から支払いにいたる事務処理のデジタル完結の効果や課題を検証するもの。この結果を踏まえ、TKCでは来春のサービス実用化を目指して自治体向け財務会計システムの機能を強化するとともに、さまざまな機会を通じて市区町村に対してペポルインボイス導入に向けた理解促進に努める。

検証期間は2月17日~3月21日。

TKC