2025年02月14日 16:07

宝塚ふじいクリニックは、後遺症をもつ脳卒中患者の生活の質(QOL)の改善を目指し、開業医としては全国でも稀な脳卒中後遺症を診察する外来と、失語症・嚥下障害のリハビリテーションに特化した診療をオープンした。
本クリニックならではの特徴として、まず脳卒中後の麻痺や上下肢痙縮に対してボツリヌス療法や装具療法を行い、痛みを緩和したりよりよい状態で歩行が継続できるように調整する。また、脳卒中患者に限らず高齢者の増加などにより増えている「むせやすさ」「飲みこみづらさ」といった嚥下(えんげ)障害に対して、嚥下内視鏡検査(えんげないしきょうけんさ)による検査・診断を受けることができる。
さらに院内で言語聴覚療法を行っていること、すなわち、言語聴覚士(ST)による神経心理検査、認知機能検査、失語症・嚥下障害に対する通院リハビリテーションが行える。そして(近隣のみ)リハビリテーション科医として活動性を重視した訪問診療を行っている。特に通院ができない嚥下障害の患者に対しても、嚥下内視鏡を持参しての検査を自宅内で行い、訪問STと連携をとることで、改善にむけたリハビリテーションにつなげることができる。
このように痙縮、失語症、嚥下障害など長期的な改善が見込まれる領域において、継続的な丁寧な診察を行い、専門的な治療が受けられる環境を提供。患者の活動性の維持と向上に寄与し、ひいては脳卒中の予後の改善に貢献できることを希望する。