2025年02月10日 15:26

漆琳堂ZOZO NEXTとともに、伝統工芸と先端技術を組み合わせた新しい漆技術に関する共同研究を、2月10日より開始する。

これまで漆琳堂は、日本の伝統的工芸品であり、約1500年の歴史を有する越前漆器の産地にて、約230年もの間、日々の暮らしで使われる生活道具として越前漆器をつくり続けてきた。一方で、ライフスタイルの変化に伴い、食洗機対応の「越前硬漆」を福井県・福井大学と開発するなど、日常の中で使われ続けるために漆技術の機能的な進化を模索してきた。

またZOZO NEXTは、伝統工芸と先端素材およびインタラクション技術を組み合わせた機能性と美しさを両立する新たなテキスタイル開発に関する共同研究を実施。また、Webメディア「Fashion Tech News」における日本工芸の「再評価」と「再活性化」を目指すプロジェクト「Artisan」など、日本の工芸品に関する様々なプロジェクトに取り組んでいる。

本共同研究では、現代のライフスタイルに寄り添った漆器を開発する漆琳堂の技法と、ZOZO NEXTが有する先端材料や先端技術に関する知見を融合させた、新しい漆技術の創出を目指す。漆技術の美しさを追究しながら科学的手法を取り入れ、様々な専門性を有する研究者と職人が共創することで、現代や未来のライフスタイルに適合する機能性や意匠性に優れた漆技術を探索。将来的には、漆器やファッションアイテムをはじめとする、様々な分野のプロダクトへの応用を目指す。