2025年01月29日 19:32

大阪けいさつ病院では1月8日、日本初となる、手術支援ロボットの最新機種「ダビンチSPサージカルシステム」を使用した胃の手術を、消化器外科主任部長・大森 健医師執刀のもと、実施した。

同院では、1月の新病院オープンに合わせて単孔式の「ダビンチSP」を導入した。今回手術で使用したこのロボットは米国製の最新の手術支援ロボットで、従来型のダビンチXiが複数の創から手術を行うのに対し、1つの創で手術を行うことが可能。手術を受ける患者の身体への負担の少なさから、術後の早い回復や傷口の整容性の向上などが期待されている。

実際、今回の手術を受けた患者からは、「痛みがほとんどなく、快適な入院生活を送ることができた」との言葉が寄せられた。また執刀医は、「1つの傷にこだわる理由は、患者様への負担を最小限に抑えたいという想いから。外科医は、自分が行いやすい手術ではなく、患者様にとって優しい手術を提供すべきであるという信念を持っています」と語っている。

現在、同院の先端ロボット手術センターでは、従来型であるダビンチXi2台に、今回導入したダビンチSP1台を合わせた計3台の手術支援ロボットが稼働し、年始より積極的に手術を行っている。今後も最先端の医療機器を駆使し、大阪から日本の医療をリードしていく。