2025年01月21日 15:00

コンテックは、厚生労働省が推奨する食品衛生手洗い6ステップをAI(人工知能)技術で自動判定するシステム機器を開発。AI手洗い判定システム 「IVA-HW100」として、1月21日より販売を開始した。

2021年6月、国際的衛生管理法HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理の導入・運用が義務化された。改正法は原則すべての食品等事業者が対象。原材料の入荷から加工・出荷までの各工程にて、汚染・異物の混入などの危害を予測した作業、重要工程を連続的・継続的に監視記録するといった、衛生管理手法の導入・運用を求めている。

人手作業工程の開始前手洗いにおいては、厚生労働省が推奨する手洗い6ステップが有効とされ、導入が始まっている。この手洗い6ステップの洗浄ポーズ、使用洗剤、所要時間の平準化や記録が必要であり、有識者監査員の不足や記録漏れが課題となっていた。

新製品は、AI技術による画像認識により、手洗い6ステップの動作の正しさを自動判定するシステム機器。食品メーカとの実証実験により推論モデルの学習を積み重ねることで、各ステップの手洗いの正しさを95%以上の精度 で判定する。

通常の画像処理では難しいとされる消毒液やハンドソープの使用や流水状態も正確に認識する技術を確立した。新製品を導入することで、手洗いの実施/記録漏れ防止や監視員の工数削減など、飲食店、食品工場、医療現場の課題を解決するとともに食の安全確保に貢献する。