2025年01月21日 15:00

パシフィックコンサルタンツは、UAV(ドローン)のレベル3.5飛行(無人地帯上空での目視外自律飛行)での、空撮による災害時を想定した道路の被害状況調査の実証実験に成功した。
本実証は、国土交通省が実施する「民間提案型官民連携モデリング事業」の「災害対策・復旧を見据えたインフラ整備・維持管理」の分野にて採択。マッチングが成立した長野県のニーズ「災害時のUAV(ドローン)による道路緊急点検」に応え、2024年12月17日、長野県下伊那郡阿南町・天龍村にて実施された。
大規模災害時の迅速な復旧には、緊急輸送道路の確保が重要。長野県の緊急輸送道路は、被災リスクの高い険しい地形を通る路線が多く、地上での点検やパトロールのみでは迅速な道路啓開に必要な現地情報の取得が困難となることが懸念されている。今回の実証実験は、迅速かつ安全に被害状況を把握するため、UAV(ドローン)を用いた上空からの点検・パトロールの実現に向けた取り組みとなる。
本実証実験では、UAV(ドローン)のレベル3.5飛行(無人地帯上空での目視外自律飛行)による片道約10kmの飛行及び動画のリアルタイム配信に成功。また、道路を撮像した動画データのAI解析による異常事象を検出。さらに検出した異常事象の画像データのGISを活用した情報共有システム(長野県インフラデータプラットフォーム)へのデータ出力に成功した。詳細はこちら。