2025年01月17日 12:18

足立区生物園では、1月18日からグンディの展示を開始する。日本の動物園において本種を導入するのは全国で3例目。現在、国内で見ることができる施設は、埼玉県こども動物自然公園と足立区生物園だけとなっている。
グンディ(ネズミ目 グンディ科)は乾燥地帯の砂漠の岩場などで暮らす、群れで生活する昼行性のネズミ。そのかわいらしい見た目から「砂漠の妖精」と称されている。グンディの名前はアラビア語で警護人を意味する「جندي」が由来で、岩場の上から周囲を注意深く警戒する様子から名付けられたといわれている。
グンディは順位を形成するような高い社会性を持ち、群れ同士で様々なコミュニケーションをとる。鼻先をつけ合ってキスのような行動をしたり、仲間同士でぴったり重なりあったりするなど、仲睦まじい様子を観察できる。生息地に適応するため、特徴的な体を持っており、耳は岩場での生活に不要だったためか、ほぼ耳介がない。また大きく発達した後ろ脚には指に櫛状の剛毛があり、この毛は毛づくろいや、岩場を登る際に役立つ。
今回、足立区生物園にやってきたグンディは全部で4頭。すべて雌の仲良しグループで、仲間同士でぴったり重なり合う愛くるしい姿を見ることができる。今後は雌雄のペアを追加導入して繁殖にも取り組み、展示生体数を増やす予定。グンディ一般公開は1月18日から。場所は足立区生物園1F観察展示室。入園料は大人(高校生以上)300円、小人(小中学生)150円。詳しくはこちら。