2024年12月26日 18:44

リゾートホテル「休暇村南紀勝浦」より車で約25分の、世界遺産「那智山 青岸渡寺(なちさん せいがんとじ)」。このたび、塗り替え工事中だった三重塔が、12月26日にリニューアルして公開された。

三重塔は平安末期に建立されたと言われているが、戦国時代に焼失、1972年に400年ぶりに再建された。世界遺産登録20周年を迎える本年9月から塗り替え工事を行っていたが、那智の大瀧を背景にいよいよお披露目となる。

今回の塗り替えを担ったのは、創業578年、世界最古の企業ともいわれる「金剛組」。1972年、400年ぶりの建立も手がけた日本の社寺建築を支える企業。彩色については濃い色合いの建設当初のものではなく、あえて現在の見慣れた朱色での塗り直しを行った。

また、三重塔の内装も綺麗に塗り替えられた。塔内部はエレベーターで昇ることもでき、最上階からは那智の滝はもちろん、その滝壺まで望むことができる。また、新年三が日には、昨年150年ぶりに再興された那智山行者堂にて、新春特別祈祷なども行われる予定。

「休暇村南紀勝浦」は、自然豊かな紀伊半島・和歌山県南東の熊野灘を一望する高台に建つ、本州最南端の休暇村。温暖な気候と豊かな常緑樹の山並みを背に恵み豊かな黒潮が寄せる海岸を望むこのエリアは、南国的な風光に恵まれたリゾート地。熊野那智大社、熊野速玉大社などの世界遺産「熊野三山」と「熊野古道」の散策拠点としても最適なエリアとなっている。。