2024年12月17日 12:08

システムクリエイトは、ExactFlatが提供するソフトウェアを活用し、大手オートバイシートメーカーが抱える課題を解決した。
バイクシートメーカーは、従来の手作業によるパターン作成で幾つかの課題に直面していた。ひとつは時間のかかるプロセス。パターン作成に数日を要し、プロジェクトの遅延が発生する。また手作業のため、一貫性がなく、エラーが頻発。さらに新しいデザインオプションの検討には多大な労力とコストがかかる。加えて熟練したパターン作成者の退職により、技術の継承が難しい。これらの要因が業務効率を阻害し、競争力の低下につながっていた。
ExactFlatは、3Dスキャナーと連携したデジタルプロセスで、これらの課題を解決した。まず、バイクシートの物理モデルを3Dスキャナーでデジタル化することで、手作業で生じる誤差が排除される。次に、このモデルを基にエッジの整列や不要な部分の除去などの処理を行い、精度をさらに向上。さらに、ExactFlatを活用して、デジタルモデルから複数のデザインオプションを短時間で生成。最後に3Dデータを2Dパターンに変換し、縫い代や目印を適用し、製造現場での利用がスムーズに行える形になった。
その結果、パターン作成時間が数日から数時間へと短縮され、3~5倍の効率化を実現した。また誤差0.1mm以内の正確なパターン作成が可能となり、エラーを最小限に抑制。迅速な意思決定が可能になり、プロジェクト全体のコストを削減することができた。