2024年12月13日 13:00

Medical Shiftは、AIを活用したデンタルX線画像説明システムの研究開発を進めており、2025年夏より実証実験を開始する。

近年、歯周病が糖尿病や心疾患、認知症などの深刻な全身疾患と密接に関連していることが、数々の研究で明らかになっている。このような科学的知見等を踏まえ、厚生労働省は2025年までに「国民皆歯科健診」の実現を目指している。しかしながら、歯周病の初期段階ではほとんど自覚症状がないため、患者自身が状態を理解し、予防の重要性を認識することが難しい。また、今後増加が見込まれる健診機会において、限られた時間で効果的な説明を行う必要性が高まっている。

本システムは、目に見えにくい初期の歯周病の状態等を視覚的に分かりやすく説明。また、定期的なメンテナンスの重要性をエビデンスベースで理解促進する。さらに、X線画像をより分かりやすく可視化し、患者の理解を促進。治療方針の説明や患者の選択をより円滑にし、口腔健康への意識を向上させ、予防歯科の促進に貢献する。

現在、同社のAIを活用した画像説明システムは開発の初期段階にあり、全体計画の約3割が完了している。複数の歯科医療法人の協力のもと、実際の臨床現場での使用感やコミュニケーション改善効果を丁寧に検証しながら、システムを開発。よりスムーズな説明を可能にするインターフェースの開発など、実用化に向けた取り組みを加速させる。