2024年12月05日 16:07

BMF Precision Technology (BMF)は高精度3Dプリンティング技術において中国の北京大学をはじめとする機関と連携。薬物運搬マイクロスフェア製造技術において革新的なソリューションを提案した。
薬物運搬分野において、微球(マイクロスフェア)は通常、高分子材料で形成された微小な球体または球状構造を指す。その粒径は一般的に1~250μmの範囲内にあり、その中に薬剤が溶解または分散されている。
マイクロスフェアの薬物運搬原理は、物理的手段によってポリマー表面または内部に薬物をカプセル化または吸着させることにある。マイクロスフェア製剤は、がん治療、薬物リハビリテーションなど、さまざまな臨床分野で幅広い需要がある。しかし、現時点では、関連技術を保有している製薬大手は世界的にもごく少数に限られている。
薬物の投与量および放出速度は微球の粒径と密接な関係があるため、薬物運搬マイクロスフェアの粒径を均一かつ制御可能にすることは非常に重要。BMFの高精度3Dプリンティング技術により、全く新しいマイクロ流体チップの製造方法が実現された。
複雑で精密な内部流路を備えたマイクロ流体チップを一体成形で直接製造することで、粒径が均一で制御可能なマイクロスフェアの生産が可能に。これにより大幅なコスト削減と生産効率の向上を達成した。また、3Dプリンティング技術の柔軟性を活かし、異なる薬剤や異なる媒質への迅速な切り替えが可能となり、カスタマイズ生産に幅広く対応する。