2024年11月22日 15:47

JR東日本グループでは、本格稼働する新幹線モニタリング車を用いて「スマートメンテナンス」を実現、線路点検などの安全性・品質・生産性向上を図る。それとともに、これまで人の手で行っていた業務を一部システム化することで、社員の働き方改革を推進する。
このたびのスマートメンテナンスを実現する手段としては、2種類の新幹線モニタリング車により、高頻度で定期的な線路の点検、検査を行う。「SMART-Green」はレール内部に発生する傷など状態を点検、検査する保守用車(レールモニタリング車)。また 「SMART-Red」は、まくらぎ等の状態を点検、検査する保守用車(線路設備モニタリング車)。この2種類の新幹線モニタリング車は連結して運転することで、少人数で線路の検測を行うことが可能となる。
さらにスマートメンテナンスを実現するための業務システム「S-RAMos+(R)」を導入する。このシステムにより、測定データの処理から技術者の確認・判断に至るスマートメンテナンスのプロセスを、一つのプラットフォーム上で実施可能に。モニタリングした画像から、修繕が必要な箇所を自動判定・提案する機能を有している。
2023年6月より稼働している「SMART-Green」に加え、12月より新たに「SMART-Red」1台が、東北新幹線の一部エリアで稼働。それに合わせて12月より「S-RAMos+(R)」を使用開始し、2025年度末までに「SMART-Red」を計4台導入する。