2024年10月10日 16:22

TOPPAN、アールエム東セロ、三井化学の三社は、2023年8月より、印刷済のOPPフィルムを元の軟包材フィルムに水平リサイクルする共同実証試験を行ってきた。このたび量産化が可能となるリサイクルOPPフィルムを開発、10月よりサンプル提供を開始する。
具体的には、TOPPANにて発生した印刷後の廃棄フィルムを回収し、三井化学名古屋工場にてインキを除去してペレット化し、アールエム東セロにてフィルム化。再生したフィルムはTOPPANのパッケージ工場において量産検証を行い、量産加工適性(印刷・ラミネート・製袋)があることを確認。同時にパウチとしての物性評価も行い、パッケージとして機能を確認している。
日本政府が提唱するプラスチック資源循環戦略を考えると、2025年を重要な起点として、関連する企業は2030年に向けて、リユース・リサイクルの取り組みを拡大させて行く必要がある。
そこで三井化学は2022年5月、軟包材コンバーターで発生する廃棄フィルムを回収し、インキを除去してペレット化、軟包材フィルムに再生する取組みを開始した。同年12月からは、TOPPAN、アールエム東セロ、三井化学の三社が、共同で本実証試験の基礎検討を開始。2023年度は、本格的な共同実証試験を開始し、印刷やラミネート、製袋に関する量産加工適性を確認。シール強度や引き裂き強度などパウチとしての物性条件をクリアしたことから、パウチサンプルとして提供を開始する。