2024年10月04日 15:59

TOPPANとTOPPANデジタルは、TOPPANの証券印刷の製版技術を応用し、パウチ(軟包装)に直接偽造防止機能を付与した「セキュリティ軟包装パッケージ」を開発。10月よりサンプル提供を開始する。

化粧品やサプリメントなど高価格帯商品中心に模倣品による被害が世界的に拡大する中、その対策にはホログラムなどの真贋判定ラベルを貼り付ける方法がある。ホログラムは複製が非常に困難でセキュリティ性が高い反面、パウチの製造工程とは別にラベルを製造し、製品へ貼付ける工程が発生する為、運用コストが高くなるという課題があった。

TOPPANグループが開発した「万線潜像」技術は、作成した絵柄(万線)に専用のフィルターを重ねることで潜像が出現し、真贋判定ができる偽造・模倣防止技術。今回の「万線潜像」技術を活用した軟包装セキュリティパッケージは、パウチの「オモテ面」の透明部分と、「ウラ面の内側」に印刷した特殊な模様を重ね合わせることで隠し絵柄が出てくる仕組み。これにより、検証用フィルターを必要としない自己検証型の真贋判定技術を実現した。

この特殊な模様は、スキャナーやコピー機等でのデザイン複製では再現が困難な為、模倣されにくいパウチとすることが可能となる。本サンプルは10月23日~25日に開催される「TOKYO PACK 2024-2024東京国際包装展-」(東京ビッグサイト)のTOPPANブースに展示する。