2024年10月03日 20:31

TOMIN SAKE COMPANYは同社のグループ会社であるテクニカンが開発した液体冷凍技術「凍眠」で凍らせた搾りたての生酒の品質劣化の抑制効果について検証を行った。
「凍眠」はテクニカンが製造・販売している液体凍結機。-30℃の不凍液で食材などを凍結することで通常の空気冷凍よりも圧倒的な速さで凍結することができる。凍眠生酒は、酒蔵でしぼりたての生酒を凍結させた超フレッシュな冷凍食品。テクニカン独自の液体凍結機によって、超高速で凍らせることで冷凍ダメージを徹底防止。酒蔵で飲むしぼりたてのおいしさを、いつでも手軽に楽しむことができる。
既に商品化されている「南部美人スーパーフローズン瞬間冷凍純米大吟醸生原酒」及び「南部美人スーパーフローズン瞬間冷凍特別純米生酒」を用いて、一般的な冷蔵保管した場合と比較し、生酒の劣化臭として知られる「生老香(なまひねか)」の主要成分であるイソバレルアルデヒド濃度に違いがみられるか調べた。
その結果、純米大吟醸、特別純米とも、6か月貯蔵後では冷蔵の1/4~1/5の濃度に抑えられていることを確認した。純米大吟醸の凍眠生酒は6か月貯蔵後も閾値以下(人間が感知できる限界以下)の濃度だった。このことは、個人による感じ方の差はあるが、一般的には、6か月貯蔵後も生老香は感じられないということを意味する。凍眠生酒では搾りたての鮮度を長く楽しめることが、理化学分析によっても明らかになった。