2024年09月20日 19:18

QPS 研究所は、9月20日に、小型SAR衛星QPS-SAR8号機「アマテル-IV」の最初の画像として取得に成功した試験観測画像を公開する。QPS-SAR は分解能1.8m の通常モード(ストリップマップモード)と分解能46cmの高精細モード(スポットライトモード)の観測ができる。この度は両モードでの観測に成功、同時発表を行う。

同研究所は、世界トップレベルの小型SAR衛星の開発・運用を行っている。北部九州を中心とした全国25社以上のパートナー企業と共に開発・製造したのが「アマテル-IV」。

米国SpaceX 社のロケット「Falcon 9 (ミッションネーム:Transporter-11)」により8月17日に打上げられ、予定されていた軌道に投入された。そしてその約2時間後には初交信に成功し、その日の夜に収納型アンテナを展開。その後、衛星機器の調整を続け、この度、取得した画像を公開する運びとなった。

海老名市と厚木市の市境を流れる相模川を中央に観測した画像では、画像左側に高速道路が走り、海老名ジャンクションが確認できる。河川の周りにある公園や自然豊かな様子が分かる。また、長崎県五島市福江島/市街地全景を捉えた画像は、SAR で観測する画像の中でも美しさが際立つ1枚。シンボル的存在の鬼岳の臼状が良く分かり、福江空港、福江港、そして五島特有のモザイクのように見える丸畑などを観測。起伏の状況をよく捉えている。詳しくはこちら