2024年09月13日 16:27

岩手県平泉町の「平泉町学習交流施設エピカ」内の図書館において、ugo(ユーゴー)社の「ugo Pro」が「べんけーくん」と命名され、正式に採用された。
平泉町立図書館では、数万冊に及ぶ蔵書の管理を手作業で行っており、人的リソースの負担や作業負荷の増大が課題となっていた。この課題を解決すべく、シダックス大新東ヒューマンサービスとサイバーコアが共同開発した「KoKoBoシステム」を導入。画像解析AIを活用した効率的な蔵書管理が実現した。このシステムを搭載するロボットとして「ugo Pro」が選ばれ、大きな効果をあげた。
ugo Proは、図書館内を自律走行し、蔵書の背表紙をカメラでスキャン。画像解析AIとクラウドシステムを活用し、蔵書データベースと照合することで、書籍の有無や位置を自動的に確認する。このプロセスにより、これまでスタッフ7人が通常10日間かけて行う4万2000冊の蔵書点検作業を、わずか2日で完了することが可能となった。
また手作業による蔵書管理では、各書籍をバーコードで読み取る必要があり、時間と労力がかかっていた。ugo Proに搭載された画像解析AIは書籍の背表紙を迅速かつ正確に読み取ることができるため、新たに書籍にICタグを取り付けることなく、効率的に蔵書を管理することが可能に。さらに図書館内を自律的に移動し、狭い書架の間をスムーズに通行するよう設計されており、蔵書点検や棚卸し作業が迅速に行える。