2024年06月20日 18:50

サカタインクスは、エムエム建材と金属スクラップ等のリサイクルについて実証実験を開始した。

同社は本年4月に公表した通り、印刷やパッケージ産業における廃棄物の再資源化に向けたサーキュラーエコノミーの実現を目指している。現在、国内4工場で実証実験を進行中。使用済みのインキや溶剤、金属製容器、プラスチック、老朽化し廃却となった生産設備などを対象として、廃棄物回収と資源再生、再資源化された再生材の品質確認を実施することで、これら一連のサイクルの有効性について確認を進めている。

この実証実験を進めるにあたり、廃棄物の素材ごとに適したパートナーを選定しているが、金属リサイクルの分野において、深い知見と多くの実績、幅広いネットワークを有しているエムエム建材と実証実験を開始。すでに、同社の大阪工場、東京工場で発生している、運搬用のドラム缶や石油缶、コンテナといった廃棄物や、廃却となった生産設備などのリサイクルを実証実験という形で進めており、その有効性を確認している。

今後は環境面、経済面でのメリットを実績として算出するとともに、継続して実証実験及びこれらの取り組みに協力できる資源リサイクルのパートナーを募集。廃棄物の再資源化に向けた一連のスキームを構築していく。計画として、本年秋頃を目途に、利用者や同業他社を始めとした印刷関連業界への展開を開始していく予定。