2024年06月10日 15:55

シンク・ネイチャーが開発した、日本の生物多様性地図化プロジェクト「J-BMP」が、日本地図学会が表彰する学会賞「作品・出版賞」を受賞した。
J-BMPとは、2020年に開発した、同社が保有する生物多様性ビッグデータを活用・解析し、生き物分布を可視化したWebアプリケーション。あらゆる場所について、生物多様性の価値を数値的に評価した多数の指標の地図情報が閲覧できる。特に、日本全国の土地区画ごとの保全利用情報は、1km x 1kmスケールの空間解像度と高精度で可視化。元となっている生物多様性ビッグデータの質と量、分析テクニックにおいて、世界的に見ても最先端な内容となっている。
生物多様性に関するビッグデータの整備と、それらの情報内容を分かりやすく表現する地図インターフェースの構築により、地図による一覧性・網羅性・重層性及びそれらを通した発見や気づきを促す刺激的な極めて優れた作品となっていると評価された。
また情報の表示単位は1kmメッシュであり、背景図にレリーフ表現の選択が可能であり地形との関係による理解を助けている。これらが日本全土をカバーしており行政区画による統計地図では得られない滑らかな表現となっている。データ構築と地図表現はユニークであり、標記プロジェクトが評価された。詳しくはこちら。