2024年05月30日 15:10

ブラザー販売は、大分合同新聞社との協業で、プリンターのリモート印刷機能を用いた新聞の配信サービスの実証実験を6月初旬より開始する。
ブラザーは大分合同新聞社との協業で、6月初旬より大分県内の3地域の新聞購読者から選定したモニター世帯を対象に、大分合同新聞社が発刊する新聞データをプリンターで配信する実証実験を行う。モニター世帯に、遠隔からのリモート印刷ができるブラザーのプリンターの貸与・設置を行うことで、モニターは、貸与されたプリンターから自動で印刷される新聞を閲覧することができる。実証実験では、中山間地などの過疎地域における新聞配達の業務負荷・コストの削減が実現できるかの検証を行う。あわせて、配信に適した新聞データの検証や、システム稼働の安定性などを検証する。
ブラザーが実証実験にあたり事前に行った大分合同新聞社へのヒアリングにおいて、少子高齢化による過疎地域の増加と、それに伴う新聞購読者の減少により、新聞配達を持続することが難しい地域が出てきたことが大きな課題であることが伝えられた。過疎がすすみ購読者数が減少するほど一件あたりの配送コストは増加し、その地域における事業の継続が難しくなる。大分合同新聞はデジタル版も発刊しているが、過疎地域に多い高齢な購読者の「新聞は紙で読みたい」という要望を叶えることができないため、それらの課題を踏まえ、ブラザーは事業者・顧客双方のボトルネックを解消すべく、ブラザーのリモート印刷機能を活用した解決策を検討した。