2024年02月20日 14:05

第一カッター興業とナカヒロは、建設現場で働く従業員がより安全・安心に仕事に従事できるようにしたいと考え、ウォータージェット用保護具を共同開発した。
超高圧水を小口径のノズルから噴射し、対象物を破壊するウォータージェット工法は、マイクロクラックがほとんど発生せず、鉄筋を傷つけない。そのため構造物への影響、騒音が少なく、道路や橋脚等の社会インフラの維持補修工事において多くの現場で用いられる。今後も需要が見込まれるウォータージェット工法だが、人体を貫通するほどの超高圧水を噴射することから、誤って人体に向けられ噴出されることで大きな災害事故も発生している。
第一カッターではこの危険性を踏まえ、ナカヒロと協力して、オリジナルのウォータージェット用保護具の共同開発に至った。生地はナカヒロが開発した超高強力織物「P-TEX(R)」を利用。P-TEX(R)は超強力な有機系繊維のポリアリレートで主に組成されており、他素材と比べ圧倒的な耐切創性能があり、飛散したコンクリート片等から身体を守ることが可能。また軽量で動きやすく、火・熱に強い特徴を併せ持っている。
第一カッターの防護服はこのポリアリレート生地を8層重ねることにより、超高圧水が身体に噴射した場合でも、一定時間は人体への影響を及ぼすことなく保護できるようにした。また従来では保護することができなかった背中・腰・臀部にも防護機能を施し、背中側も前面と同じくカバーしている。