2024年01月16日 12:47

ロジロジは、八王子薬剤センターの協力の下、ChatGPTを活用した薬歴アプリのプロトタイプを開発し、その独自技術に関する特許を出願した。
このプロトタイプでは、薬剤師と患者との会話を分析して薬歴の原案となる文章の自動生成を実現している。また、他システムとの連携を想定した柔軟なインターフェースで設計しているため、薬歴ソフトをリプレースすることなくアドオンでの運用が可能。さらにプロトタイプの構成技術に関して、特許を出願。この特許技術により、薬剤師と患者の会話から、処方薬が正確に反映されたSOAP形式の薬歴を生成できるようになる。
プロジェクトアドバイザーの添石遼平先生は、「服薬指導実施後に自動で薬歴の素案が作成されることにより、薬歴作成時間の大幅な短縮が期待できる。薬歴作成のためにメモを取る時間や服薬指導内容を思い出す時間など、薬歴作成には思ったよりも多くの時間と労力が費やされていることを改めて考えさせられた。多くの薬剤師が利用できるようなソフトを目指して、引き続き開発に協力していきたい」とコメント。
今後は、薬歴入力支援システムとして製品化を目指す。それとともに、薬歴支援に留まらず服薬指導支援や発注支援など、複数の薬局業務をカバーするコンパウンドアプリケーションへの発展を構想している。