2023年11月09日 19:00

大日本印刷(DNP)とDNPエスピーイノベーションは、埼玉県が11月14日に開催する「県庁オープンデー」の一環の「サーキュラーファッションショー」に参画する。本イベントは、県民にサーキュラーエコノミー(循環経済)を身近に感じてもらう取り組み。「埼玉県プラスチック資源の持続可能な利用促進プラットフォーム」の、会員企業・団体が協力する。
DNPは今回、使わなくなった作業服や牛乳パックを材料とした再生材を使って、衣服を収納するワードローブ(衣装だんす)を制作し、本イベントに提供する。DNPグループは、工場の廃材や廃棄衣料品等を加工した再生素材を活用してリサイクルボードを制作し、その特長を活かしたPOPや什器などをデザインして提供している。そうした実績とノウハウを活かし、埼玉県職員の作業着と県内給食でも提供されている森乳業の牛乳パックを再利用してリサイクルボードを作成し、ワードローブに成形した。
ワードローブは、原材料となる作業着と牛乳パックをそれぞれ粉砕し、DNPの工場廃紙を粉砕したものと混ぜ合わせ、圧縮・成形して作成している。サイズは幅900×高さ1800×奥行き550mmで、20kg程度の衣服が収納可能。
イベントでは、ステージ上で学生や県職員がワードローブから衣服を取り出して着用するといった演出を予定している。イベント終了後は埼玉県庁等でこのワードローブを展示し、資源循環の大切さを県民に伝える活動に活かしていく予定。