2023年07月28日 15:21

大日本印刷(DNP)は2020年に、物流用の自動搬送ロボット等の動きを高精度に制御する「DXマーカ(R)」を開発している。今回、この「DXマーカ」を使った東京工業高等専門学校(東京高専)のロボットが、「FUTURE CONVENIENCE STORE CONTEST」の「Stock and Disposal Tasks」で3位に入賞した。
これは、コンビニエンスストアの業務を自動化する技術を競うコンテスト。同コンテストの「Stock and Disposal Tasks」は、デイリー品(日配品)の陳列や賞味期限切れ商品の回収をロボットが行う際の精度とスピードを競う競技。商品が陳列されている棚において、商品の位置や角度に加え、賞味期限などの商品情報を検出・認識するため、「DXマーカ」を商品に装着した。
競技に使用した「DXマーカ」は、位置検出マークでは比較的小さいサイズとなる10×10mmと20×20mmの2種類となっており、おにぎり等の小さな商品にも装着できる。精密な印刷技術を用いた製品であるため、小型でも商品の位置や角度等を高精度で検出可能。
今回の競技では、賞味期限が切れた商品と新たに陳列する商品に「DXマーカ」を装着することで、ロボットが商品の位置や角度を的確に把握し、正確なハンドリングを可能とした。その結果、効率良くタスクを遂行することができ、3位に入賞した。